2013年3月22日金曜日

2012-2013研究試作品紹介-バナジウムテクノロジー第2弾-

微量金属(銀orバナジウム)を使った染色研究を担当しているUです。

バナジウムを染色技術に応用した2012-2013年の研究試作品第2弾(第1弾はコチラ)が完成しました。



第2弾は、(有)テンジンさんによる、タテ糸にリネン(麻)、ヨコ糸にバナジウムテクノロジー使用ウールを用いた製品です。

ウールは繊維重量に対して最大で50%に相当する天然染料「ゴバイシ」で染色し、発色補助剤としてバナジウム溶液<V(+4)約0.1%>で先媒染という処理を行っています。この技術は新規性が認められて繊維学会誌2013 Vol.69 3月号に掲載されたところです(染色技術へのバナジウムの利用:The Use of Vanadium for Dyeing Technology)。



ヨコ糸を供試し、イイモノに仕上げていただきました。

 
ストライプになっている部分がバナジウムテクノロジーを使った天然染料による染色部分です。天然染料では珍しい黒色と緑色系が出せます。
 

太めのリネンとウール素材によるネクタイ。天然染料と微量バナジウムによる染色もナチュラルなイメージにピッタリ合うかと思います。



ストールを巻くとこんな感じ。


☆今回の商品撮影の様子(シケンジョ中庭)☆
天然染料による商品ということで、ナチュラル感を出したいため、白バックのスタジオでなく屋外撮影をしました。


(上垣)